飲酒による美容への影響を管理栄養士が解説!飲酒のデメリットとお酒の飲み方について

いよいよ年末まで残り僅か。忘年会シーズンになりました。忘年会シーズンでは当然お酒もつきもの。『飲み二ケーション』という言葉もある程、人と人との場にお酒は欠かせませんね。しかし女性たるもの、飲みながらも肌の美しさや適性体重はしっかりとキープしていきたいですよね!

そこで過度な飲酒をすることのデメリットを知っていただいた上で、お酒を楽しみながらも“綺麗”なままでいられる方法をご紹介したいと思います。

1、飲酒によるデメリット

1-1、お酒・アルコールとは

お酒すなわちアルコールは穀類から作られています。穀類というのは糖質に分類されます。このとき注意して欲しいのは甘いカクテルではないから大丈夫、ではありません。お酒全般、穀類を原料にしているため糖質になると考えてください。一日の適正量(※)はビールならば中瓶(500ml)1本程度・日本酒ならば一合(180ml)、焼酎なら0.6合(108ml)程度を守り、楽しく飲むのはOKですが、過度な飲酒は美容やダイエットの大敵です。詳しくは下記をご覧ください。

1-2、体への負担とは

お酒を飲むと胃と腸を通過して吸収されるため、まず胃や腸に負担がかかります。胃の働きが悪くなると胃から出る消化酵素がうまく働かず他に食べ物を消化しづらくなり、腸ではせっかく体に良い栄養素を摂っても十分に吸収してくれなくなるというデメリットがあります。お酒は胃や腸を通過し最終的に肝臓で解毒されます。

ですので当然、胃腸以外にも肝臓にも負担がかかり、最終的には体全体に影響を及ぼします。具体的には肝臓でアルコールを解毒する際に『活性酸素』という老化物質が生まれます。この活性酸素が多いほど肌を傷つけます(肌以外にも髪や血管などあらゆる場所を傷つけ、老化させます)。

またアルコール=糖質を代謝する際に、ビタミンB1が必要になります。ビタミンB1が不足している場合は糖質がうまく代謝できず、この体内に残った糖質は脂質に換わります。脂質を代謝するためにはビタミンB2が必要です。またビタミンB2は肌を綺麗に保つためには欠かせない栄養素でもあります。

飲み会の翌日に鏡を見ると、顔にニキビや吹き出物が出来ていた経験はありませんか?お酒=アルコール=糖質がビタミンB1不足により代謝されず、脂質に換わり、さらにビタミンB2も不足してくることにより、肌荒れへとつながるからです。

さらに、お酒=水分と誤解されがちですが、お酒は飲めば飲むほど脱水になります。すなわち体の中から水分を飛ばしてしまうため肌は乾燥し、シワが増えることになります。

まとめると過度な飲酒をすると「肌や髪などを痛める」「太りやすくなる」んですね。「お、恐ろしい・・・でもお酒は飲みたい!」そんなあなたにおすすめの方法を最後にお話しますので安心してくださいね。

2、綺麗なままでいられるお酒の飲み方

2-1、『お茶』で綺麗に!

お酒を飲むと活性酸素が生まれて肌はもちろんのこと髪や血管を傷つけてしまうとお伝えしましたが、この活性酸素を消す飲み物があります。それはお茶です。さまざまな種類がありますが『緑茶』をぜひ飲んでください。緑茶に含まれるカテキンという成分と、ビタミンCが活性酸素を消し去ってくれるため美肌に期待大です。

2-2、『牛乳』で綺麗に!

肝臓はお酒を解毒するだけではなく、必要なものを貯蔵したり、さらには心臓へ渡す血液を綺麗にする働きなど多岐にわたり役割があります。酷使されやすく傷みやすい肝臓をいたわるには是非『牛乳』を飲んでください。肝臓の細胞はたんぱく質を小さくした形のアミノ酸からエネルギーを得ていて、牛乳には必須アミノ酸が多く含まれていていますのでオススメです。

3-3、『ビタミンB群』で綺麗に!

糖質や脂質の代謝にはビタミンBが欠かせません。上記でもお伝えしましたので復習になりますがアルコールは糖質ですので、糖質を代謝するビタミンB1が必要で、糖質が代謝しきれないと脂質に換わり体にいわゆる贅肉として蓄積されます。

脂質を代謝するためにはビタミンB2が必要です。ですので、ビタミンB1が含まれる食品を優先的に、さらにはビタミンB2が含まれる食品もしっかり摂りましょう。具体的にビタミンB1は 豚肉、鶏肉、うなぎ に多く、ビタミンB2は レバー類(豚、牛、鶏)、かに、かれいなどに多く含まれます。これらをおつまみとして選ぶと良いですね。おつまみではなかなか摂りづらい場合は、市販のサプリメントを飲んでからお酒を飲むのがオススメです。

2-4、『水』で綺麗に!

お酒=アルコールにより体内が脱水状態となることを防ぐには、その分水をしっかり飲みましょう。体内から潤すことで肌の乾燥を防ぎ、シワをできにくくします。お酒を飲んだらそれ以上に水を飲むように心がけてください。このとき、氷はなしでできれば人肌程度に温めた白湯がおすすめです(お店では難しいですが、宅飲みの場合は心掛けてください)。

3、まとめ

お酒は糖質であり、糖質として代謝ができないと脂質になりダイエットの大敵!になります。さらに、肌荒れの原因にもなります。しかし、適正量を守って飲むことと、おつまみのチョイスを意識する事、水・緑茶・牛乳を補給することで美容やダイエットにつなげることができるので是非今年の忘年会シーズンは活用してみてください。

 

参考資料:

『老けない人は何を食べているか』日本抗加齢医学会指導士 森由香子

『からだにおいしい キッチン栄養学』管理栄養士 宗像 伸子

(※)『痩せたい!でも飲みたい!ダイエット中のお酒との付き合い方』 岡田 浩美https://www.trainy.jp/column/alcohol-diet/

 

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高岡 由貴
管理栄養士・ローフードマイスター・薬膳アドバイザー・メディカルハーブコーディネーターの資格を所有。 大学卒業後、保育園栄養士/医療法人栄養士/食品メーカー栄養士として勤務。保育園では主に小児アレルギー対応食の献立作成を担当。医療法人では患者の栄養管理を担当。食品メーカーでは乳製品を使用した料理の講師業を担当。出産を機にメーカーを退職し、現在は一児の母として育児に奮闘しながら企業の栄養コラムライター・クリニックの栄養相談などを担当している。