焼酎のカロリーでは太らないって本当?

焼酎といえば蒸留酒。「他のお酒と比較すると太らないと言われているから、ダイエット中でもがぶがぶ飲んでしまおう」と思っているアナタ。確かに“蒸留酒は太りにくい”とは言うけれど、ダイエット中にたくさん飲んでしまっても本当に太らないのでしょうか?管理栄養士が解説します!

お酒の分類

お酒は3種類に分けられ、醸造酒・蒸留酒・混成酒があります。

■醸造酒・・・原料(穀類等)を発酵させてアルコールを生成させたもの
(例・ワイン、ビール、清酒など)
■蒸留酒・・醸造酒をさらに過熱し蒸留させたもの
(例・ウォッカ・ウイスキー・焼酎など)
■混成酒・・・醸造酒や蒸留酒に果実、砂糖、香辛料などを加えて成分を浸透させたもの
(例・梅酒、リキュールなど)

 

焼酎の種類とカロリー

焼酎は蒸留酒であることは上記でまとめましたが、この焼酎には大きく分けて2種類があります。それは甲類と乙類です。この分け方はどちらが良い、悪いということではなく製法により区別されます。

甲類

連続式蒸留器を使用して純度の高いアルコールを水で薄めたもので、特徴としては透明で香りも薄く、さっぱりとした口当たりが特徴的です。甲類は100ml当たり約200kcal あります。

乙類

単式蒸留器を使用して、昔ながらの工程に似た方法で作られます。香りが高く、味わい深いのが特徴です。こちらは本格焼酎と呼ばれています。乙類は100ml当たり約140kcalあります。

 

焼酎=太りにくいお酒!?

一般的に蒸留酒というのは糖質が含まれないため、「太りにくい」「太らない」と言われるのですが、それには落とし穴があります。

 

太るかどうかは“糖質量”だけが重要ではない!

お酒で太りやすいかどうか、というのはなにで決まるでしょうか?それは糖質の量ともうひとつ、アルコール度数です。ですから、いくら蒸留酒の焼酎は糖質が含まれないので太りませんよと言っても、アルコール度数が醸造酒に比べて高いので注意してください。

 

なぜアルコール度数が高いと太るのか?

焼酎は蒸留酒であり、アルコール度数が25度であり、醸造酒に比べると高くなっています。上記ではアルコール度数が高いとカロリーも高くなるとお伝えしましたが、「アルコールのカロリーは“エンプティー(空っぽの)カロリー”だからどれだけ飲んでも太らないでしょう?」と思われるかもしれません。

では、肝臓アルコールと糖質の両方を分解するのはご存知ですか?そして、もしアルコールと糖質が同時に体内に入ってきたとき、肝臓はどちらを優先して分解するでしょうか?それはアルコールです。体にとってより毒であるものを先に分解し体外へ排出しようとします。

ですので、もしアルコールと糖質が含まれるおつまみを同時に摂ったとしたらまず先にアルコールから分解して処理します。そして、アルコールを分解し終わった後に、やっとおつまみの糖質を分解しにかかるのです。ということは、アルコールが分解されるまでは、糖質は摂ったら摂っただけ脂肪として蓄えられるのです!!

「“糖質がない”上に、“アルコールが持つカロリーはエンプティー”だからやはりどれだけ飲んでも太らないでしょう!」と言うのはちょっと違います。“もしも、蒸留酒(焼酎)だけを単体で飲んで、肝臓が即座に分解してくれて体には一切の脂肪が蓄積されない”とすると、基本的には“焼酎は太らない”と言えます。

しかし、人間の体の仕組み上、飲んでからアルコールを分解するまでには一定の時間を要しますし、特に蒸留酒である焼酎はアルコール度数も高い=分解に時間がかかります。また、なんらかのおつまみも飲みながらつまむのが一般的でしょう。そうなると、“焼酎を飲んだとき、その高い度数のアルコールが分解される間に食べたもの・飲んだものの分解は滞り、その結果それらが脂肪へと変わって蓄えられていく”のです。もしも全く何もおつまみを食べない場合、それはまた危険です。空腹の胃にお酒を入れるとより酔いやすくなります。

 

おつまみのチョイスで太りにくく!

焼酎=糖質がない蒸留酒 でも、アルコール度数が高く、分解している間に食べたおつまみの分は脂肪へと化し蓄積される、とお伝えしました。しかしおつまみを食べずにお酒だけ飲むというのも酔いが回りやすく危険です。ですので“ダイエット中でも飲みたい・食べたい”ときのポイントとしては糖質が含まれない焼酎を選ぶのは正解ですが、おつまみにも気を付けるのが良いと言えます。

おつまみの選び方のポイントとしは高たんぱく質で低カロリーのもの・味付けの薄いもの、脂っこくないものが良いでしょう。

具体的には豆腐(奴)で醤油は少なめにかける、きゅうりやキャベツなどの野菜をマヨネーズではなく塩で食べる、肉料理ならば揚げ物より炒め物、炒め物より茹でたものが良いですね。

 

まとめ

■焼酎=蒸留酒は糖質が含まれないので他のお酒よりは太りにくいが注意

■お酒のカロリー(太りやすさ)は糖質×アルコール度数で決まる

■糖質が含まれなくても度数が高いお酒は肝臓での分解に時間がかかるためその間に食べたものは脂肪化する=太る原因、に

■おつまみは高たんぱく質&低カロリーのもの、薄味&ノンオイルのものが良い

 

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【参考】焼酎SQUARE 日本蒸留酒組合 https://www.shochu.or.jp/whats/kouotsu.html

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高岡 由貴
高岡 由貴
管理栄養士/ダイエット検定1級/薬膳アドバイザー他 大学卒業後は医療法人へ就職し4年間で述べ2000人の患者様の栄養プラン作成を担当。その後は乳製品メーカーへ転職し年間100回以上の食育・料理講師を勤める。現在は一児の母でもあり、フリーランスでダイエットサポート・レシピ開発・コラム執筆など様々な栄養の仕事をしている。